ケンママさんのコメントという形で紹介していただいた学習会ですが、主催しておられる方にメールで問い合わせたところ、私達「みんなの箕面」と問題意識が一致している部分が多く、このブログでも紹介させていただくことにしました。
「彩都を考える会」学習会
日時:2009年5月24日〔日〕14:00?16:00
場所:中央生涯学習センター3階講座室
内容:
・彩都に建設予定の「小中一貫校」に関わる市の計画を知ろう!
・経済不況のなかで、市の描く「彩都の収支計画」は現実的か?
・彩都の開発が市の財政に与える影響は?
主催しておられる方がこのような学習会を開こうと思われた理由は、第一回彩都・箕面森町地域整備特別委員会「長期財政収支見通し」のデータを見て、その数字の内容に疑問を持ったことからだそうです。
私達の学習会でも、講師の初村尤而先生が試算されていましたが、箕面森町が黒字になるのは市の楽観的な試算でも2010年です。しかし、そのためには箕面市外から試算通りの人口が箕面森町に転入しなくてはいけません。箕面市内で引っ越ししても、市民税は増えませんので税収は増えません。この不況時に、市の試算通りの人口が、箕面市外から箕面森町に流入するでしょうか?
初村先生の指摘通り、もし箕面市の試算の50%程度しか箕面市外から転入しない場合、黒字になるのは2028年、累積赤字は70年以上続くことになります。
これと同じことが彩都でも起きることを、「彩都を考える会」の皆さんは鋭く分析されています。
しかも、URがこの2・3年のうちに土地開発事業から撤退することも指摘されています。ということは、彩都の赤字は箕面市民が永遠に支払い続けなくてはいけません。
しかも、そのURとの契約がこの6月30日に箕面市と交わされることも掴んでおられます。
この調査力と情熱に感服しました。詳しいことはぜひ、この学習会に参加して共に学び合い、考え合うことができればと思います。
今後も、このような市民レベルのさまざまな学習の交流をしていければと思います。
そのことが、きっとこの街を変えていく大きな力になると信じています。
「彩都を考える会」の主催者です。
「みんなの箕面」の学習会でも同じように試算されてたんですね。
私たちも昨年末からの大不況が彩都の流入人口に大きく影響し、それに伴い、結果として市民の税負担が将来の子供たちに圧し掛かるのではと心配しています。
偶然にも、初村先生と同じ流入予想を50%とみなして試算しましたが、それによりますと、
箕面市の想定では H36(2023)年に累積債務一掃が
私たちの予想はでは H53(2041)年までかかります
また、H36年時点では、まだ47億円が債務として残る計算
です。
まさに昨日の新聞報道で戦後最悪の不況ということが報道されてました。こんな事態が起こっているのに楽観的な事業者の見積もりを信じて事業を継続するのは、ありえないのではないでしょうか。おまけに、事業者(UR:独立行政法人、都市開発機構)は間もなく事業をやめることが決定しており、いわば、ローンのつけを箕面市民が払い続けることになります。
こちらとの契約は、まだ締結されていませんので、市民の力が盛り上がれば、より良い選択の可能性もあります。それなのに、こんな大きな金額であり長期間の影響があることが、市民の前に開示されないで、知らない間に進行していくのは、知った以上、黙って見過ごすことが出来ないとの思いで学習会を開いています。
個人のしていることですから、大した内容ではありませんが、PPTを使って、できるだけわかりやすく説明しますので、興味を持たれた方は、ぜひ参加してみてください。お待ちしてます。