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箕面市議会の「中長期的に伊丹廃港求める」決議に断固反対する

3月17日の朝日新聞夕刊で報道されていたが、箕面市議会が「中長期的に伊丹廃港求める」決議を、3月25日の本会議で採択する方向で動いているとのことである。

asahi.com「大阪・箕面市議会、「中長期的に伊丹廃港求める」決議か
大阪(伊丹)空港の存廃問題をめぐり、大阪府箕面市議会(定数25)の主要会派が「中長期的に廃港」を求める決議を市議会に提案する方向で調整していることがわかった。現時点で賛同する議員は過半数に達しており、25日の本会議で可決される公算が大きいという。

箕面市は大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)のメンバー。騒音が社会問題化した1973年に兵庫県伊丹市議会が空港撤去を求める決議をしているが、騒音問題の沈静化後は11市で廃港を決議した例はない。

提案しようとしているのは、自民市民クラブ(7人)、民主(4人)、公明(3人)の3会派と無所属議員の一部である。

事の発端には誰の目にも明らかで、2月22日に行われた橋下徹大阪府知事と箕面市議会、倉田哲朗箕面市長との意見交換会における、橋下知事の「議会が伊丹廃港を決議すれば、(北大阪急行)延伸を進める。脅しと言われてもしょうがない」という発言にあることは明白である。
同日の毎日放送の取材に対して、倉田市長は「知事に魂を売ったら府が(北大阪急行延伸の補助金を)全額出して頂けると僕は受け止めました」と答えている。

朝日新聞の報道にもあるように、「大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)」の中で「伊丹空港廃港」を決議しようとしてるのは箕面市だけである。
豊中市議会は、「伊丹空港の存続と空港を生かした地域活性化の続行を確認する決議案が25日に可決」される方向と報道されている(産経新聞:3月18日)。

私たち「みんなの箕面」は、箕面市議会の自民・民主。公明が提案しようとしている決議案(あくまで案なので、実際の決議の文面は変更される可能性がある)を入手した。決議案のタイトルは「関西における空港のあり方と都市将来像について」とあるが、内容は明らかに「伊丹空港廃港」を求めているものである。

決議案には「各空港の周辺地域が、それぞれの空港だけ利便性・活性化を主張し続けることは、広域として発揮すべき空港の真の価値を阻害することとなりかねない」として、「敢えて、地域の交通手段としての空港利便性という小異を捨て、『関西圏・大阪圏全体の大きな活性化』という大同につくべきと判断する」とある。
「活性化」をいうのであれば、開港以来累積赤字を積み重ね、府民の貴重な税金を無駄遣いしている関西空港をこそ廃港し、国際線がないにもかかわらず、関西空港の3倍の利用客があり、騒音対策費用を投じても黒字経営を維持している伊丹空港を残す方が、大阪の活性化に利することは明らかである。

そして、「大同につき」とあるが、箕面市以外伊丹廃港に賛同している市がない現状では、「大同」などどこにもない。ただ、橋下知事の「脅し」「北大阪急行延伸の補助金増額」の甘い汁に乗っかっているにすぎない。

箕面市議会の与党が決議しようとしている決議案の本音は次の3点に集約される。箕面市議会として、「国および大阪府に対して」「以下の3点の履行を求めるものである」とある。

1.関西・大阪における空港の将来像を議論するにあたっては、各地域住民の個別の賛否にとらわれず、聖域を設けることなく、関西国際空港を国際・国内一体のハブ拠点化するとともに、中長期的には大阪国際空港(伊丹空港)を廃港し、真に関西圏・大阪圏全体に活性化をもたらすまちづくりを試行すること。
2.24時間利用可能な海上空港として運用・環境・安全のすべてにおいて優位する関西国際空港のハブ化にあたっては、高速鉄道網の整備をはじめ、もっとも遠方に位置する北大阪地域から関西国際空港へのアクセス改善を、国及び大阪府の責任において実施すること。
3.大阪国際空港(伊丹空港)の跡地活用策について関西圏・大阪圏全体の起爆剤とするべく早急に検討着手すること。あわせて、新たなまちづくりに円滑につなげるためにも、廃港までの間は、近距離国際線(アジアシャトル便等)を導入するなど、空港所在地等との従前の合意枠の範囲内で大阪国際空港(伊丹空港)のフル活用を図ること。

この文面から読めることは「大阪国際空港(伊丹空港)の廃港」が「多くの箕面市民にとって遺憾である」という決議案の冒頭の言葉とは、内容的に完全に矛盾していることである。
この決議案は、橋下知事の思惑通り、箕面市の魂を売り渡して、北大阪急行延伸の計画を進めようとする倉田市長と箕面市議会与党と一部無所属の利権にまみれた醜い醜態をさらしたものである。

それを証拠に、3月19日現在、未だに正式に議案として提出されておらず、これでは議会のルールでは、25日の本会会議の採決に間に合わない。廃案という取り扱いになるのが当然である。
しかし、与党のおごりで、これまでの議会のルールを無視して、本会議に提案するのなら、それこそ道理のない決議案とのそしりは免れない。

よって、私たち「みんなの箕面」は断固として、今回の「伊丹空港廃港」の決議に反対するものである。

趣旨に賛同される方は、以下のURLやFAX番号、メールアドレスへ反対の意思表示を送ってくだされば幸いです。

「箕面市ご意見箱」
https://secure02.blue.shared-server.net/www.city.minoh.lg.jp/shisei/iken/ikembako.html

「箕面市議会事務局議事課」
FAX:072-724-1568
E-mail:giji@maple.city.minoh.lg.jp

「箕面市議会各会派控室」

  • 自民党市民クラブ…072-724-6700
  • 民主党…072-724-6701
  • 日本共産党…072-724-6702
  • 市民派ネット…o72-724-6703
  • 公明党…072-724-6704
  • 無所属・北川慎二…072-724-6957
  • 無所属・内海辰郷…072-724-6787
  • 無所属・増田京子…072-724-6920

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北大阪急行延伸も伊丹空港廃港も、まだ住民との合意は取れてない

2月22日に行われた、橋下徹大阪府知事と箕面市議会、倉田哲朗箕面市長との公開意見交換会の様子は、翌日の朝日新聞の朝刊でも報道された。
見出しを見る限りでは、いつもの「橋下劇場」型のパフォーマンスで、明確な試算もなく、無責任な持論をぶちあげたようだ.

朝日新聞:2月23日(火)
知事、箕面市議会に迫る
「廃港なら北急延伸」
「取引か」と反発も

朝日新聞によると、橋下知事は「市議会が伊丹廃港を決議すれば、(北大阪急行)延伸を進める。脅しと言われてもしょうがない」と言い放った、とある。
同時に、伊丹廃港の前提条件としていた、大阪中央部と関西空港を結ぶリニアモーターカー構想について、「スペックが高すぎ、新幹線が現実的ではないかという話が出始めた」として、新幹線案の検討も始めたことも報道されている。ただし、その場合は、「複線化が必要で、(リニア案よりも)高くなる」とのことである。

伊丹空港廃止は、関西空港の赤字を少しでも埋めるために突然橋下知事から出されたものであり、国土省や地元の伊丹市と十分な協議を経て出されたものではないことは、しっかり押さえておく必要がある。

神戸新聞:2月16日
国土省の幹部と伊丹市長を会長とする「大阪国際空港周辺都市対策協議会」との間で意見交換会が行われ、その場で「国土省としての方針を決める前に、地元の意見を聞いてほしい」「3空港協議会に大阪国際空港周辺都市対策協議会が入っていないのはおかしい」などの意見が出されたという。

橋下知事は「国土省は伊丹廃港を考えている」と言っているが、それは事実とは違い、実際はまず「短距離国際線の復活」「国内線での小型便の多頻度運行」「大阪空港(伊丹空港)の一層の活用」などが提言されており、伊丹廃港を今すぐ考えているわけではない。
そもそも、関西空港に比べて3倍の利用客があり、周辺への騒音対策費を支払っても黒字経営の伊丹空港を廃止しても、関西空港の赤字が解消される保証はどこにもない。
むしろ、かえって大阪府の抱える負債が増えるだけの危険性がある。

リニアモーターカーにしても、新幹線にしても、さらに府民の税金をつぎ込んでもそれを回収できる確かな試算を提示することなく、「方向性を示すのが政治家」と言い放つ橋下知事は、政治家としてあまりにも無責任である。

同時に、北大阪急行延伸についても、箕面市民の意見は賛否両論である。延伸により利益を得る地域も限られており、30年近くも「採算が取れない」という理由でストップしていた事業に、倉田市政になってから急に北大阪急行も阪急電鉄も乗ってきたこと自体が、不可解である。

倉田市長は「北大阪急行延伸は自分の公約だ」と強弁し、推し進めようとしているが、彼は自民・民主・公明・国民新党の推薦を受けて立候補したが、得票率は過半数に達していない。

当選したとはいえ、全面的に市政を委任されたと考えるのは傲慢である。貴重な市民の税金を使う事業に関しては、しっかりとした試算を示し、市民の合意を得る努力をまずするべきであろう。「北大阪急行延伸」の説明会で、箕面市の幹部が何度も「市民の皆さんの応援が必要です」と繰り返していたのも、それだけ市民の疑問や反対が強いことを、市自体も感じていることの表れであろう。

北大阪急行延伸にこだわるあまりか、橋下知事の「脅し」に屈伏したのか、大阪府からの補助金の増額を求めて、箕面市議会が2月議会で「伊丹空港」問題で何らかの決議をあげるという情報も耳にしている。

これが事実なら、箕面市議会としての見識が問われる問題であるし、箕面市民としても恥ずかしく感じる。「大阪国際空港周辺都市対策協議会」には箕面市も参加しており、自分の市の利益のみを優先して、伊丹空港廃止に流れるのであれば、他市からも軽蔑される愚行である。

政治は時間がかかるものである。北大阪急行延伸も伊丹空港も、歴史的に別々の流れを背景にしており、一緒くたにして論じること自体、これまでの積み重ねを無視した無理な論理である。

どちらの事業も数百億円から数兆円のお金が動く大事業である。私たちの貴重な税金が使われる以上、しっかりした試算と十分な時間をかけて、市民の合意を得る努力を倉田市長と橋下知事に強く求めたい。

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橋下大阪府知事と箕面市議会との空港問題に関する意見交換会

箕面市のホームページでもすでに紹介されているが、橋下大阪府知事からの申し入れで「伊丹空港廃港」問題について、箕面市議会・倉田箕面市長の3者で公開討論会が下記の日程でもたれるとのことである。

●日 時   平成22年2月22日(月曜日)午後2時から4時
●場 所   メイプルホール大ホール [入場無料]
●定 員   500人 (※先着順)
●参加者   橋下 徹(大阪府知事)・箕面市議会議員・ 倉田哲郎(箕面市長)

橋下知事は最近声高に「伊丹廃港」を叫びだしているが、それは基本的に伊丹空港をつぶすことで、赤字の「関西空港」への集客を目論んでのことである。
しかし、それは短絡的な思考で、黒字経営を維持している伊丹空港をつぶす理由にはならないし、たとえ伊丹空港がなくなったとしても関西空港が黒字になる保障はどこにもない。

2月5日の朝日新聞で報道されていたが、橋下知事は「伊丹廃港に賛成するのなら、北大阪急行延伸への補助金の増額も検討する」という、金をちらつかせての得意の「脅し」まで言い始めている。
「北大阪急行の延伸」を打ち出した倉田市長にとっては、まさに「渡りに船」の知事の発言であり、実際「北大阪急行延伸の説明会」で市幹部が知事の発言を持ち出し、「延伸の現実性が高まった」とコメントしていた。

2月10日の神戸新聞によると、「伊丹空港」問題に関して、国土省と伊丹市長を会長とする「大阪国際空港周辺都市対策協議会」との間で話し合いが持たれ、「もっと地元の意見を聞くべきだ」という声が出されている。
倉田市長と箕面市議会の与党である自民党・民主党・公明党に求めたいことは、北大阪急行延伸への補助金増額の甘い話に簡単に乗ることなく、「伊丹廃港」で本当に関西空港は黒字になるのか、事実に基づいて橋下知事と意見を交換し、市民に対して責任ある言動を求めたい。

「関西空港」のハブ空港化にしても、「北大阪急行延伸」にしても、私達の貴重な税金を投入することには変わりはないのだから。何の試算も示さず、持論を大声で叫び、補助金をちらつかせて「伊丹廃港」を迫る橋下大阪府知事こそ、一番無責任な人間だと私達は考えている。

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2008年8月の箕面市長選の結果

2008年8月24日、箕面市長選挙が行われ、3名が立候補し、開票結果は以下の通りだった。

倉田哲朗氏(無所属・新、自民・民主・公明・国民新党推薦) 23,217票
藤沢純一氏(無所属・現職) 16,316票
小林ひとみ氏(無所属・新、共産党推薦) 10,283票

当日有権者数は10万247人、投票率は50.75%(前回49.93%)だった。
結果的には、倉田氏が当選したわけであるが、この得票は現在の箕面市民の選択を考える意味で重要な示唆を含んでいる。
単純に見て、誰もが気づくように、倉田氏は当選したとはいえ、投票した有権者の過半数を得票できたわけではない。
得票率は46.6%である。つまり、今回の選挙に投票した有権者の過半数は、倉田氏を選ばなかったということである。

これは重要な意味を示している。
倉田氏は、自民・民主・公明・国民新党と考え得る限りの推薦を受け、同時に行われた市議会選挙でも多くの候補者が自分の名前の後に倉田氏の名前を連呼するほどの力を入れても、過半数を取れなかったということである。
ここに、現在の箕面市政に対する、箕面市民の根強い不信、不信任が現れている。

倉田氏には、この現実を前提に、当選したからといって何をしてもいいのではなく、自分を選ばなかった有権者を含めて、この箕面市の代表であることを自覚して、謙虚に誰もが納得できる市政の舵取りをしてくれることを心から要望する次第である。

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