2008年8月24日、箕面市長選挙が行われ、3名が立候補し、開票結果は以下の通りだった。
倉田哲朗氏(無所属・新、自民・民主・公明・国民新党推薦) 23,217票
藤沢純一氏(無所属・現職) 16,316票
小林ひとみ氏(無所属・新、共産党推薦) 10,283票
当日有権者数は10万247人、投票率は50.75%(前回49.93%)だった。
結果的には、倉田氏が当選したわけであるが、この得票は現在の箕面市民の選択を考える意味で重要な示唆を含んでいる。
単純に見て、誰もが気づくように、倉田氏は当選したとはいえ、投票した有権者の過半数を得票できたわけではない。
得票率は46.6%である。つまり、今回の選挙に投票した有権者の過半数は、倉田氏を選ばなかったということである。
これは重要な意味を示している。
倉田氏は、自民・民主・公明・国民新党と考え得る限りの推薦を受け、同時に行われた市議会選挙でも多くの候補者が自分の名前の後に倉田氏の名前を連呼するほどの力を入れても、過半数を取れなかったということである。
ここに、現在の箕面市政に対する、箕面市民の根強い不信、不信任が現れている。
倉田氏には、この現実を前提に、当選したからといって何をしてもいいのではなく、自分を選ばなかった有権者を含めて、この箕面市の代表であることを自覚して、謙虚に誰もが納得できる市政の舵取りをしてくれることを心から要望する次第である。