箕面市のホームページでもすでに紹介されているが、橋下大阪府知事からの申し入れで「伊丹空港廃港」問題について、箕面市議会・倉田箕面市長の3者で公開討論会が下記の日程でもたれるとのことである。

●日 時   平成22年2月22日(月曜日)午後2時から4時
●場 所   メイプルホール大ホール [入場無料]
●定 員   500人 (※先着順)
●参加者   橋下 徹(大阪府知事)・箕面市議会議員・ 倉田哲郎(箕面市長)

橋下知事は最近声高に「伊丹廃港」を叫びだしているが、それは基本的に伊丹空港をつぶすことで、赤字の「関西空港」への集客を目論んでのことである。
しかし、それは短絡的な思考で、黒字経営を維持している伊丹空港をつぶす理由にはならないし、たとえ伊丹空港がなくなったとしても関西空港が黒字になる保障はどこにもない。

2月5日の朝日新聞で報道されていたが、橋下知事は「伊丹廃港に賛成するのなら、北大阪急行延伸への補助金の増額も検討する」という、金をちらつかせての得意の「脅し」まで言い始めている。
「北大阪急行の延伸」を打ち出した倉田市長にとっては、まさに「渡りに船」の知事の発言であり、実際「北大阪急行延伸の説明会」で市幹部が知事の発言を持ち出し、「延伸の現実性が高まった」とコメントしていた。

2月10日の神戸新聞によると、「伊丹空港」問題に関して、国土省と伊丹市長を会長とする「大阪国際空港周辺都市対策協議会」との間で話し合いが持たれ、「もっと地元の意見を聞くべきだ」という声が出されている。
倉田市長と箕面市議会の与党である自民党・民主党・公明党に求めたいことは、北大阪急行延伸への補助金増額の甘い話に簡単に乗ることなく、「伊丹廃港」で本当に関西空港は黒字になるのか、事実に基づいて橋下知事と意見を交換し、市民に対して責任ある言動を求めたい。

「関西空港」のハブ空港化にしても、「北大阪急行延伸」にしても、私達の貴重な税金を投入することには変わりはないのだから。何の試算も示さず、持論を大声で叫び、補助金をちらつかせて「伊丹廃港」を迫る橋下大阪府知事こそ、一番無責任な人間だと私達は考えている。