今日配布された「もみじだより」を見て、早速箕面市HPにアクセスしてみたが、どこを探してもみあたらない。
パブリックコメントを6月1日から募集すると載せていながら、その3日前でもまだアップしていないとは。
「もみじだより」には各公共施設で閲覧できるとあるが、市の施設にはすでに配布されているのだろうか?
確認された方がおられたら、コメントで知らせてほしい。

平成21年度の予算案はすでに入手しており、いずれ時間のあるときに分析したいと思っていたが、「もみじだより」の記述には不自然なところがある。
「平成21年度の成果」のところに「121億円の財源不足を解消」とあるが、まだ年度も終わっていないのに、なぜそんなことが言えるのか。

しかも、予算案では、その大部分は国民健康保険料などの滞納徴収の強化であった。ということは、今年度は個別の事情など顧みない「血も涙もない」徴収を行っていくということなのか。
このような状況の中で、ホームページに「緊急プラン(素案) Ver.2」が載っていないのは、わざと情報開示を避けているようにも感じられる。

Ver.1での目標だった「年間20億円の経常的な支出の圧縮」が10億円になったのも、市民の反対が強かったから。
逆に言えば、反対が弱かったところ、立場的に市に対して弱いところは容赦なく削減された。
Ver.2では、その根強い反対のあった「保育所保育料」と「障害者作業所運営補助金」の見直しを明記している。
さらに並んでいるのが、「就学援助の見直し」「私立幼稚園の授業料の見直し」「公共施設使用料の見直し」「がん検診・特定検診の有料化」などである。
いっそう、市民の生活は追い込まれていくだろう。

そもそも、「緊急プラン」は平成22年度以降、箕面森町や彩都の都市整備のために毎年20億円歳出していくための、財源確保のための財政改革案だと、私達は考えている。
そのために、箕面市の財産だった手厚い福祉を削り、高額所得者以外の生活はどんどん厳しくなる。
箕面市はいずれ箕面森町と彩都に合わせて2万人もの人が住み着いて、財政が豊かになるという青写真を描いてるようだが、福祉が貧弱な街で、しかも森町や彩都のような交通の便の悪いところに、箕面市外から2万人も引っ越して来るだろうか。箕面市外からの転入がない限り、市の税収は増えないのである。
市の試算は、市民をごまかすための目くらましの案なのである。

だから、北大阪急行の延伸や新名神の話が出てくるのだろうが、そのためにまた箕面市民の税金が使われることになる。
この財政難から抜け出すための方法はただ一つ、箕面市の財政規模に釣り合わない大規模開発から勇気を持って撤退することである。

改めて、倉田箕面市長に問いかけたい。
あなたは本気で箕面市民12万人の命と生活を守ろうとしているのか。
あなたは10年後、20年後、30年後の箕面市民の生活を心に描きながら、市長の仕事をしているのだろうか。
市民の代表たる市長は、一部の利権者の代弁者であってはならない。
声なき普通の市民を守ってこそ、市長ではないのか。
高額所得者ではなく、普通の所得の市民が安心して暮らせる街にしてこそ、転入も増え、税収も増える。
あなたに、そういう街づくりのビジョンが本当にあるのか、改めて問いたい。

私達編集委員は、このブログの運営が本職ではなく、各自仕事をしながら箕面をよくしたいという思いで、それぞれのできる範囲で活動している。
ブログの更新もなかなか思い通りにいかないが、途中で止まっているシンポジウムの報告も含めて、今後はまた活動を活発にしていきたい。
「緊急プラン(素案) Ver.2」も手に入り次第、分析していきたいと思う。

「箕面を愛している」や「まっすぐ箕面の未来へ」など、大切な言葉が簡単に政治の場面で使われているが、私達はそういうことばも、私達の側に取り戻したい。
私達の側から、私達の住む街への「愛」、そして「未来」を考えていきたいと思う。